一戸建て住宅に関する特殊でよく使われる専門用語と住宅建築に関連した用語をセレクトした辞典です。
住宅建築業界用語&関連用語集
あ行の用語 さ行 ( さ し す せ そ ) の 用語
か行の用語
さ行の用語 さ
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た行の用語
な行の用語 (サイディング)
は行の用語 一般的に、セメントやセラミック、金属などを使い工業製品化された外壁材のこと。
ま行の用語
(三六 さぶろく)
や行の用語
3尺x6尺(910mmX1820mm)サイズの事。合板やボード類では今でも一般的サイズとして通用している。
ら行の用語
わ行の用語 (サムターン)
ドアの内側についている施錠用のツマミの事。
(在来工法 ざいらいこうほう)
別名、木造軸組工法ともいう。柱、梁、など木材の軸組みで構成される。日本の伝統的工法で、普通に木造
住宅と呼んでいる場合の家は、この工法で建てられていることが多い。木材の接合部に特殊な金物を使用
していても木材の軸組みであれば、この工法に含まれる。
(更地 さらち)
建物が建っていない状態の敷地のこと。 空き地。
(材工 ざいこう)
工事の見積書でよくみられる、材料代と工賃がいっしょになった価格。
例えば、「タイル貼、材工共、10m2 X15000円 = 150000円」 といったような記述になる。
(サニタリー)
トイレ、風呂、洗面所 等の水周り衛生設備の部分をさす。水周りといってもキッチンだけは、別ジャンルの
ものとして含まない。
(左官 さかん)
壁や床を 鏝(こて)で仕上げる工種。住宅の場合はモルタルやその他の材で壁を仕上げる事が多い。
建築装飾を鏝でこなす高度な技能をもつ左官工もいる。
(砕石 さいせき)
砕いた石の事。天然石を砕いた建材。舗装の路盤や基礎コンクリートの地業に使用される。近年、リサイクル
面からアスファルトやコンクリート廃材を砕いた再生砕石も多用される。
し
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(地業 じぎょう)
基礎などを支えるためにその下の土の部分である地盤をつき固める工事。砕石や割栗石を布設し、突き固めるの
が一般的。
(シックハウス (症候群) )
壁、床、家具などの材料に含まれた化学物質で、室内の空気が汚染されておこる健康障害。住宅の機密性が高まった事で増加するという
皮肉な現象でもあった。現在ではホルムアルデヒド等の有害が確認された物質に規制をかけるなどして、一時ほどは大きな話題としてとり
あげられなくなった。
(漆喰 しっくい)
左官材。消石灰に水、砂、などを混ぜて練り上げた塗り壁の材料。
(住宅完成保証制度)
財団法人住宅保証機構による、全国の住宅建設業者を対象とした制度。 この制度に加盟している建設会社が倒産しても工事の続行が
保証される。この制度を活用するには、着工前に 取り扱い期間、建設会社、施主とのあいだで手続きが必要。
(住宅性能保証制度)
財団法人住宅保証機構が実施している住宅の品質、性能を保証する制度。この制度に登録している建設会社は新築一戸建住宅におい
て設計施工基準を遵守し審査をうけることになっている。合格すると性能保証住宅として認定され保証書が発行される。登録された住宅は
最長10年間、建設会社が無償修繕しなくてはならない。
(住宅展示場)
総合住宅展示場を参照の事。
(仕様書)
図面で表現できない工事内容事項を文章や数値で示したもの。
(ジョリパット)
本来はアイカ工業の商品名だが、アクリル系の壁仕上げ材の代表的なものとして、製品、名称ともに普及している。内装用、外装用がある。
様々な模様やパターンが付けられ、色の選択も可能。
(真壁 しんかべ)
躯体の柱を正面に出し、柱と柱の間に壁を収める方式。柱が外気に触れる事で防腐面で効果があり、温暖多湿の日本の気候にも合う
日本伝統の壁づくり。筋交いを入れにくいのが難点といえば難点。<真壁←→大壁>
(集成材 しゅうせいざい)
厚さ25mmから50mm程度の人工乾燥させた木材を繊維方向に平行に接着して張り合わせ、一つの材にしたもの。繊維方向を互い違い
に貼りあわせる合板とは区別される。無垢材よりは反りなどに強い。
(ジャンカ)
コンクリートを打設、型枠解体後にみられるコンクリートの不良部分のことで、スキマが多く骨材(砂利)が見えてしまっている状態。型枠
内部でコンクリートの液体部分であるセメントペーストが充分にいきわたらずに固まってしまうのが原因。ジャンカを防止するためコンクリ
ート打設時には、突き固めや、型枠コンパネをたたいたり専用のバイブレーターを入れて振動を与えたりする。
(地鎮祭 じちんさい)
工事着工前に行う土地の神様を鎮める祭事(神事)。土地の守護神を祓い清め、工事の安全と土地の安定を祈願する。住宅の場合必ずし
もおこなうことはないが、注文住宅の場合ではほとんど実施されてるようである。
(地縄 じなわ)
着工前の更地状態に、家の形状にあわせて縄を張ること。形状と位置の確認などをおこなう。戸建住宅で地鎮祭を行うときは、その直前の
タイミングで地縄張りをする事が多い。基礎工事がはじまるまで、地縄の状態が続く。地縄を張ると、不思議と建てようとしている家が小さく
感じるようである。
(上棟式 じょうとうしき)
棟上(むねあげ) 建前(たてまえ) ともいう。骨組みが組みあがる日におこなう。施主、工事関係者が一同に集い今後の工事の安全を
祈願する。棟木(むねぎ)を収めたタイミングで行うので上棟という。洋式工法の導入もあって上棟式自体を行わないケースもある。
(軸組工法 じくぐみこうほう)
木造軸組工法ともいう。在来工法と同じ意味。
(斜線 しゃせん)
北側斜線 道路斜線制限を参照の事。
(市街化区域 しがいかくいき)
市街地を形成している区域と、計画的に市街化を推進していく区域のことで、都市計画がもりこまれている。ほとんどの地域で住宅建築は
可能。
(市街化調整区域 しがいかちょうせいくいき)
市街化してはならない区域のこと。開発行為も制限をうける。原則として住宅も建築できない。
(GL ジーエル)
グランドレベルの略。建築の際、全ての高さの基準としてきめる地盤の高さの事。
(地盤調査 じばんちょうさ)
建築地が家の荷重をささえる耐力があるか、またはその耐力の程度を計測するため、事前にその土地を専門の者が調査すること。不同
沈下防止のために必須の調査。
(地山 じやま)
埋め立てや盛土をして加工された地盤ではなく、長年手付かずで天然の状態にある地盤や土壌の事。
(重機 じゅうき)
住宅関係の工事でもよく使用する、大型クレーンやバックホー(パワーショベル)や、主に土木工事で使用する、ブルトーザーやロードロー
ラーなどに代表される建設機械のこと。
(下請 したうけ)
建築においては、施主と工事契約を結んだ者が、元請(もとうけ)。 元請から工事の発注を請けるものが、下請。普通は工種によって分離
された工事を下請に発注する。利益の頭どりだけをして、ほとんどの工種全てを一箇所の下請に出してしまう事を丸投げという。
(新丁場 しんちょうば)
工事の規模を表現する言葉。大手ハウスメーカー等が、大型の建売分譲住宅をてがけている規模の現場のこと。
(新丁場←→野丁場(のちょうば)) (新丁場←→町場)
(職人)
手作業で実際に物をつくる人たちを職人という。 住宅の建築現場は、工事現場監督によって統括されているが、大工、左官工、クロス工、
建具工、パネル工、瓦工、等々の、様々な工手の職人が出入りする。職人も株式会社形態で営業しているものから、一人親方の自営業者
まで様々である。
(住宅取得資金等贈与制度)
住宅取得時のみに適用可能な贈与税の軽減制度。、親から子または祖父母から孫への金銭による贈与だけに限られている。
(住宅ローン控除)
住宅ローンの年末残高に応じて、納付した所得税が戻ってくる制度。あくまでも収めた所得税の一部が還付されるだけなので、ローン返済
の資金としてあてにしない方がよい。
(司法書士 しほうしょし)
裁判所や法務局に、司法手続きや法務手続きを代行する事を業務とする国家資格者。不動産(土地、建物)は誰でもが確認できるよう所有
権を明確にするとともに、その所有権を法的根拠で証明する必要があるため、地域の管轄の法務局に登記をしなくてはならない。司法書士
はその業務をおこなう事ができる。なお登記は本人や関係者でもおこなえるが、法律で縛られた書類の作成はなかなかおぼつかないようだ。
また一般の者が登記により代金や報酬を得るのは違法となる。住宅を建築した場合、ほとんどの建築会社が司法書士に手続きをとってくれ
たり、紹介してくれたりするが、もちろん自分で依頼先を独自にみつけても差し支えない。
(地面師 じめんし)
他人の土地を利用して、あの手この手で金を奪う詐欺師のこと。 「土地の仲介をするふりをして金だけ持ち逃げする」 「ニセの書類で
土地の所有権者になりすまし、売ると称して客から金を騙し取る」 「登記自体を偽造し勝手に所有権を奪っておいて、その上で第三者に
本当に土地を売ってしまったり、担保にいれて金を借りて返済をしないで逃げる。」 等 の手段をとる。 単独犯のこともあれば、周辺の者
がぐるになって役柄を演じている集団詐欺の場合もあるという。 詐欺罪、公正証書原本不実記載、有印私文書偽造などで、刑事犯罪に
問えるが、被害の弁済は難しいといわれている。 登記の偽造までは行わないものの類似の悪徳商法として原野商法(げんやしょうほう)
がある。
(ショールーム)
住宅建築をする場合、建築会社のモデルハウスではなく、キッチン、バス、トイレ、タイル、クロス、カーテン、照明、エクステリア品、ドア、
サッシなど、各建材、設備メーカーによってはショールームを常設しているので利用できる。
す
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(スレート)
薄い板状になった石のような部材。屋根や内外装材として使用される。天然のものと人工のものがある。
(墨出し すみだし)
建物や土木建造物などを築造していくために、すでに造られた部分につけていく位置出し、または基準の線の事。最終的には造られた
ものによって隠れて見えなくなってしまう。
(捨てコンクリート)
基礎を打つ前に、砕石の路盤=地業 の上に、墨出しのために薄く打つコンクリートの事。
(筋交い すじかい)
柱と柱の間に斜めに入れる補強材。建物の構造を強化する。木造軸組工法では圧縮力に絶えるような柱の半分ほどの太さの木材を使う。
鉄骨造では引っ張り力に強い丸鋼やアングルを引っ張り材として使う。
(スキップフロア)
単純に1階、2階ではなく、意図的に半階ごとに異なった高さで配置する床の事。屋内に開放感ができ、動線の短縮も可能になる。
(スラブ)
梁で支えられているコンクリートの床のこと。土の上に施工されている土間コンクリートはスラブとは言わない。
(スロープ)
勾配のついた状態。または傾斜した通路の事。 普通のスロープでも階段よりも距離(長さ)が必要だが、特に歩行路の場合、急勾配だと
車椅子での使用等が困難になるため充分な距離をとり傾斜を緩く設計しなければならない。
(スーパーゼネコン)
建設業界の中で常に売り上げトップ5社にいる、鹿島建設、大成建設、清水建設、大林組、竹中工務店 をさす。竹中工務店のみ建築専業
会社。(土木工事は子会社の竹中土木が担当)
せ
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(施主 せしゅ)
施工主。建て主のこと。住宅会社からみると契約後のお客さんの事。
(セットバック)
幅4m未満の道路に接する敷地で建物を建てる場合には、道路幅4mを確保するためにセットバックをしなければならない。敷地からみて
向こう側が川や崖の場合は、道路の向こう側から4mのところが建築地の道路境界線扱いとなり、これをセットバックといい、そのラインを
道路後退線という。 敷地からみて道路の向こう側が他者の敷地であれば、道路の中心から2mのところが道路後退線。道路の向こう側の
人も、もし将来家を建て替える事になったときは、セットバックしなければならない。 ちなみにU字溝は道路幅に含まれる。
(施工管理 せこうかんり)
管理を参照の事。
(施工管理技士 せこうかんりぎし)
公共工事の現場責任者や、建設業許可取得に必要な専任技術者たりうる国家資格者。建設機械施工技士、土木施工管理技士、建築施工
管理技士、電気工事施工管理技士、菅工事施工管理技士、造園施工管理技士、の6種類があり、それぞれ1級と2級がある。
(設計士)
設計業務をする人をさす通称。設計士という資格名称はない。建築設計に携わる資格者は 建築士(1〜2級)である。
<参照 : 建築士>
(積算 せきさん)
設計図書あるいはその他の図面や計画書から、工事の内容を拾い出し、仮設材、重機、掘削土量、廃棄物、材料、寸法、工事人数 経費
などを 個数、台数、M3、M2、M、人工、式、 の単位で数量化し、予め設定された単価で掛け算し合計金額をだして見積書を作成する事。
(ゼネコン)
総合建設業の会社。工事の適正にあわせた大〜小あらゆる規模の専門会社を下請けとして編成し、いかなる工事も請け負う。 その性格上、
微小な工事には不向き。 地域に密着し、地方公共団体発注の公共工事をメインにでかけている総合建設業者を 地場ゼネコン と呼び、
区別したりもする。
そ
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(外断熱)
基礎から壁、屋根まで、建物全体を外側から包み込むように断熱する方法。内断熱より隙間ができにくくなり、断熱効果はよいとされる。
<外断熱←→内断熱>
(ソーラーサーキット)
省エネ型住宅に使われる、外断熱、二重通気工法。鐘淵化学工業の開発による。 高断熱高気密でありながら、躯体内の通気と遮断を
可能にした。夏季は屋根裏に集まった熱気を戸外に逃がし躯体内空間の風通しをよくする。冬季は室内や戸内の暖気を閉じ込め、冷たい
外気の進入を防ぐ。
(造作 ぞうさく)
構造の工事が完成したあとに行われる、建具、内装、棚、階段、造りつけ家具などの工事。
(造園 ぞうえん)
住宅においては、植木の植え込みや手入れ、庭造り、外構工事の意。 公共工事においては景観や公園建設の業種であるため、施工管理
技士(1〜2級)の国家資格がある。
(造成 ぞうせい)
土を動かす、または出す、入れるなどして、建設行為の目的のため土地の形状を変えること。 大型の住宅地造成 (開発行為) において
は、上下水道、電気、ガス 道路などのインフラ整備も行われる。
( (総合)住宅展示場 )
大手ハウスメーカーが集まって出展している 総合住宅展示場 は、広告代理店か、新聞社もしくはTV局(大手マスコミ)の広告部署が
企画運営している集客目的の広告媒体である。「大手ハウスメーカーは出展料(広告代)を払うクライアント、総合住宅展示場は出展料
(広告代)をもらう広告業者」という関係になっている。実物が建っているので新築住宅の外、内ともに体感できるメリットがある反面、規格外
の豪華オプションが施工してあるにもかかわらず、価格が不明朗であるとか、アンケートに連絡先を残すと大手ハウスメーカーの営業マン
が日参してくる等の事柄も指摘されている。
(相続時精算課税制度)
住宅取得資金として親から援助金があった場合、諸条件が整っていれば、3500万円までの援助金を無税にできる、贈与税がかからない
制度。 ただし名前の通り、将来の相続時に課税の精算がある。 (平成22年4月現在)
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