戸建て住宅に関する特殊でよく使われる専門用語と住宅建築に関連した用語をセレクトした辞典です。 

   
宅建築業界用語関連用語集        



あ行の用語        た行 (      ) の 用語

か行の用語

さ行の用語        
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た行の用語

な行の用語       (太陽光発電システム)

は行の用語         太陽電池パネルを屋根に設置し、太陽光を集めて発電した電気を家庭で使用するシステム。燃料を消費せず
                    排出物もないので、環境汚染がないというメリットもある。余った電気は電力会社に売る事もできる。
ま行の用語

や行の用語        (耐力壁   たいりょくへき)


ら行の用語 
          木造住宅や鉄筋コンクリート造の家で、開口部が無く、自然災害の外圧や自重に抵抗する強度をもった部分
                   の壁の事で、住宅では床面積に対しての耐力壁の割合が決められている。

わ行の用語

              (建具   たてぐ)


                   開口部に設置する製品の総称。窓、扉、障子、ふすま、の事


              (大工   だいく)

                   木造建築、または木工事の職人。大工の親方を棟梁ともいう。RC工事にかかせない型枠大工や、寺社仏閣を
                   専門とする宮大工、建築でなくても船大工や家具大工がいる。



              (建前   たてまえ)

                   上棟式を参照の事。


              (建端   たっぱ)

                  一般的に高さを表す言葉として通用しているが、もともとは建築物、土木構造物の高さを意味する建設業界の
                   用語。


              (三和土   たたき)

                  玄関内の土足で乗れる土間の部分のこと。昔は字のごとく固められた土だったが、現在ではタイル貼が主流。


              (建売住宅   たてうりじゅうたく)

                  開発住宅造成地や更地に、業者側で企画設計した一戸建住宅を建築し、工事中や工事完成後に物件を販売
                  する分譲住宅の事。基本的には建ててから売るので建売住宅というのだが、建築地の環境や住宅の企画に
                  よっては 、建築前に売れてしまう事もある。注文住宅の建築プロセスが面倒な人には手っ取り早い住宅取得
                  手段といえるが、逆にその事で、手抜き工事がおきているのではないかとの指摘もある。  
                  <建売住宅←→売建住宅> 


              (団体信用生命保険

                  住宅ローンを借りる場合に加入する生命保険。借り入れた本人が死亡等して返済不能になったときに、この
                  保険金がローンの返済に使われる仕組み。民間住宅ローンは返済金利に含まれているケースが多い。フラット
                  35は任意加入で、毎年保険料を支払う。


              (宅建   たっけん)

                  宅地建物取引主任者の略。 建物、宅地の売買、賃貸、の契約成立までに重要事項を説明、確認させる国家
                  資格者。資格は国交省からの認定だが、業務を行うには都道府県に登録し、宅地建物主任者証の発行を受け
                  なければならない。主任者証は5年ごとに更新しなければならない。不動産業者に必須の資格だが、経営者
                  そのものが必ずしも宅建の資格が必要という事ではない。





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(注文住宅)


注文建築ともいう。お客さん(施主)の要望と注文によって設計され、施工される一戸建住宅。 <注文住宅←→分譲住宅>


地積測量図   ちせきそくりょうず)

土地の形状、面積、縮尺 方位、地番 などが明記された図面。不動産登記の一部として、法務局に保管してあり誰でも閲覧でき交付も
してもらえる。平面的な土地の状況は把握できるが、高低差、段差、傾斜などの3次元方向の情報は得にくい。


地目   ちもく)

21種類に区分されている土地の利用現況の事。内訳は 田、畑、宅地、塩田、鉱泉地、地沼、山林、牧場、原野、墓地、境内地、運河用地、
水道用地、用悪水路、ため池、堤、井溝、保安林、公衆用道路、公園、雑種地。



(地耐力   ちたいりょく)


地盤が耐えられる荷重を表したもの。土地1平方メートルあたりの耐えられる重さであらわす。数値が高いほど良好な地盤ということになる。
地耐力によって、(及び建物の構造、荷重によって) 基礎の構造、設計を適切なものにしなければならない。


(散   ちり)

違う部材を隣り合わせて取り付けるとき面をそろえると微妙な凸凹で面がそろわなかったり、後日不具合が生じる原因になるので、片方の
部材を大きくして手前に出っ張らすことで見栄えをよくすることを 散(ちり)をとる という。


(丁張   ちょうはり)

施工にあたり、幅、奥行き、高さ、などの図面上の寸法や 水平、平行、等を 現場の空間に表すために木材等で仮につくる施設。施工が
進むにあたり撤去される。

                      木材の部分が建築基礎の丁張


(チムニー)

洋風住宅の屋根についている煙突の事。実際の煙突の機能はないものの見た目のためだけに付いているものもある。





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2X4工法   ツーバイフォーこうほう)

枠組壁工法ともいう木造住宅の工法の一つ。2インチX4インチ角の枠材(フレーム材)を使用するため、この名称で呼ばれる。枠組み完成
後、躯体となる構造用合板を釘で打ちつけていき、床面、壁面、天井面、全ての面で荷重を支える。部材や施工方法が明解に基準化されて
おり、施工も在来工法に比べて簡単なため、各会社による構造や強度にさほど差がでないともいえる。力を面で受け止めるため耐震性等に
優れているとされる。北アメリカから導入された工法。

                        建築中の2X4工法住宅。  壁構造なのがわかる。


(2x6   ツーバイシックス)

上記2X4工法に同じだが、部材が2インチX4インチ ではなく、2インチX6インチ の 物もある。


(坪単価)

建物の本体価格を建物の坪数で割ったもの。家を建てるときの予算の参考や住宅会社比較選定の目安にもなる。


(坪)

1坪は、「3、3平方m」 で、おおよそ畳2畳分の広さ。正方形であらわすと、1間(いっけん=1、82m)X1間。 旧式の単位ではあるが、
土地や建物の比較や基準では標準的に使われる。


(付け柱   つけばしら)

見た目だけの柱。荷重を支える柱としての機能はなく、意匠的要因などのため飾りで、柱のようにみせたもの。


(束   つか)

柱同様、荷重を支える垂直方向の部材、角材。 長く通して使う柱とちがうところは、割と短いところと小屋をささえる荷重を梁でうけたりして
いるところ。





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鉄骨造   てっこつぞう)


鉄骨で躯体構造をなす建物。重量鉄骨造と軽量鉄骨造があり高強度の建物ができる。 柱、梁で建物を構築する手段は、木造軸組工法に
同じ。


(鉄骨ラーメン工法)

ラーメンはドイツ語で枠のこと。重量鉄骨で柱と梁を施工し、材の接合部を剛接合により固定する。高層、中高層のビル等に多く用いられる。


(出隅   でずみ)

出隅は、面と面とが付き合わさってできる外側の角(かど)のこと。反対に内側の角は、入隅(いりずみ)。


(鉄筋コンクリート)

RC(アールシー)を参照の事。


鉄筋

棒状の鉄鋼の事。表面に凸凹をつけてあり、コンクリートから抜けにくくしてある。最低の直径のサイズは10mmで、それ以上に太いサイズ
の規格が数種類あり、工事の規模によって使いわけられる。


(定着   ていちゃく)

鉄筋が抜けないように、コンクリートの中に埋め込んで確実に固定する事。


(天端   てんば)

部材の上の 「 面 」 の部分のこと。 上端(うわば)という事もある。


出来高   できだか)

工事の途中であっても、工事の完成している部分までの工事金額を 「出来高」 という。


出来形   できがた)

工事の完成した形。または工事の部位のきりのいい所まで完成された箇所。寸法をチェックしたり、仕上がり状況を確認したりする行為を 
「出来形検査」 などと言っている。



(テラス)

建物のリビングやダイニングから出入り可能な庭先の床フロアの事。庭の高さよりは高く施工する。屋根はつけない。片側を建物にとりつけ
て柱でささえる屋根(庇 ひさし)を建材メーカーのカタログ等でテラスと称しているため、言葉の解釈に変化のきざしも見られる。


(定期借地権付き住宅   ていきしゃくちけんつきじゅうたく)

定期借地権には数種類あるが、住宅の場合は主に利用されるのが、一般定期借地権付きの住宅。建物を建てるにあたり、土地を持ち主か
ら50年以上借りる契約をする。契約時に保証金か権利金名目の支払いをし、契約期間中には地代を払う。契約終了時には建物を解体し
更地にして返却する。土地を買い取って所有するのに比べれば費用が大幅におさえられて一戸建住宅に長期間住まうことができるというの
がメリット。


デベロッパー

不動産開発業者、分譲業者のこと。戸建住宅分譲から、大型宅地開発分譲、マンション分譲、事業用地分譲、など。それら全部をひっくる
めて街ごと開発する大型の物もある。


邸別生産   ていべつせいさん)

大量生産のイメージがあるプレハブ住宅だが、工場が注文に対応して生産しているので不特定多数のために生産しているわけではない。
この状態を邸別生産という。



抵当権   ていとうけん)


債権者(お金を貸している者)が 債務者(お金を借りてる人)の所有物件に設定する権利。担保の権利。登記や公正証書によって法律的に
行う。債務不履行(お金が返せなくなった状態)が決定的になった場合のみ、抵当権を行使し債務者から、債権者へ物件の所有権を移転し
たり、競売による代金で貸した金銭の回収をはかる。抵当であれば、担保といっても物件の使用権は債務者(お金をかりている人)にある。
住宅ローンで大きな金額を借りると融資した金融機関が抵当権者として不動産登記簿に記載されている。空き地であっても所有者がそれを
担保に融資をうけていれば抵当権が設定されている。 第一抵当権者、第二抵当権者 〜 と複数の抵当権もありうる。もし購入しようとして
いる土地に抵当権がついていたら代金で精算し抵当を解除してもらうようにする。  
<参照 : 登記>  <参照 : 根抵当権(ねていとうけん>





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棟梁   とうりょう)

木造建築工事を指導監督する大工職人の責任者。大工のかしら、親方の事。


(通し柱   とおしはしら)

2階以上の建物で土台から軒まで一本で貫かれた継ぎ目のない柱のこと。


土台   どだい)

コンクリート基礎にのっている横向きの木材。木造部分の一番下にあたる。荷重を支え基礎に伝える重要な部分。

                       基礎と土台


(胴縁   どうぶち)

内外壁取り付けのための下地の部材。在来工法の住宅で横方向に入れられている事が多い。


土間   どま)

施工場所や用途に関係なく、建築的加工がなされた土足で使う硬い床部分を土間という。土のまま固めてある土間もあれば、コンクリート
を打った土間や、タイルや石を貼って化粧をしてある土間もあり、見た目は様々である。したがって、三和土(たたき)もテラスもポーチも
土間である。


(トラップ)

排水菅の途中にもうけたS型、U型の水のたまる部分。下水の悪臭や害虫等が上がってくるのを防ぐ役目がある。


トラロープ

工事現場で立ち入り禁止等、頻繁に使用される黄色と黒色の縞模様のロープの事。虎の模様に似ているためにつけられた通称。

                       トラロープ


凍結深度   とうけつしんど)

地盤の深さで凍結しなくなるところまでの深さをさす。冬季凍結時に基礎を押し上げてしまうなどの重大な問題を避けるため凍結深度より
深く基礎の底板を埋め込まなくてはならない。寒い地方の基礎工事にはお金がかかるといわれている理由はこれ。凍結深度は各地域に
よって決められている。


土留   どどめ)

道路や隣地との 土地、地盤の高低差、段差 が崩壊しないように建設材料や構造物で、その高低差、段差 を保持するもの。高低差が大
きい場合や建物の荷重が土留めに影響を及ぼす場合は、RCやPC、国土交通大臣認定の型枠ブロックや、裏込めコンクリートが打設でき
る間知(けんち)ブロック等で一定以上の設計にもとづいて施工されなければならない。低いものは例外として旧来の普通のコンクリートブロ
ックや大谷石の土留めは不可。
                       


(道路斜線制限   どうろしゃせんせいげん)

建物の道路側にも北側斜線同様制限があり、道路側の外構などの構造物も高さ制限をうけることがある。条件によっては 道路斜線緩和 
などの減免措置もうけられる。


道路幅員   どうろふくいん)

道路の幅のこと。住宅建築ではセットバックなどにも気をつけなくてはいけないのでチェックは必要。U字溝は幅員に含まれる。施工側として
はトラックやクレーンの通行環境としても気になるところである。


(土木)

建設工事の中で道路、鉄道、造成などインフラに関わる工事や公共工事が多いジャンル。建築を含まない工事。建設の業種の中では、
土木と建築が大きなウエイトを占めており多くの業種を下請けに使う。ちなみに建設業者をよぶ通称、土建屋の土建は土木建築の略である。
公共工事の施工管理に必要な施工管理技士(1〜2級)の国家資格がある。 <土木←→建築>


土地家屋調査士

土地や建物がどこにあるか、どのような形をしているのか、どのような現況なのか、を調査、測量、登記できる国家資格者。特定の公務員と
勘違いしている人もいるが、そうではなく他人からの業務を請け負う者である。法務大臣が認可する資格をもつものだけが、都道府県内に設
立された 土地家屋調査士会 に入会し、日本土地家屋調査士連合会の土地家屋調査士名簿 に登録することによって業務がおこなえる。


登記   とうき)

土地、建物、それぞれの不動産については、その所有者と権利を明確にし、誰でも確認できるように法律にそった記載方法で、その地域の
法務局に登録をしておかなければならない。これを登記という。一般人でも登記は可能だが法律文章が難解なのと、手続きが困難であるた
め、司法書士か、土地家屋調査士が登記業務をおこなうことが多い。 一般人が登記で報酬を得るのは法律違反になる。 登記を証明して
いる書類は法務局で閲覧できる。それを登記簿といい、取得可能なその写しが 登記簿謄本で、全部でなく一部写しが、登記簿抄本である。
不動産登記の他にも法人(株式会社や NPO、社団、財団の法人)登記、その他がある。 <参照 : 抵当権>


(登記所)

法務局のことをさす。(登記所という正式名称はない)






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